住宅コラム
COLUMN失敗しない土地探しのコツ
家づくりを考え始めた際に、まず悩みのタネになるのが土地ではないでしょうか。不動産の情報サイトで土地をみているけど、いいところが見つからない。良さそうなところを見つけても高い。などなど思い通りにいかない方も多いのではないでしょうか。 そこでいくつか土地探しのポイントをみていきましょう!
土地探し=不動産会社は正解ではない?
家を建てる為には土地が必要だから、まずは不動産会社で土地探しから始めよう。そう思う方もいるかもしれませんが、これはおススメしません。
単純に“いい土地”が欲しいだけなら、それでもいいかもしれませんが、このコラムを読んでいる皆さんは、新築を建てたい方だと思います。そんな皆さんが欲しいのは、土地と家のはず。その場合は、最初に行くべきところは住宅会社なのです。そこで、家を建てる為に必要な費用を理解して、現実的に土地にかけられる予算を把握することが第一歩です。
土地の相場を知ろう
土地にかけられる予算を把握したら、次は土地の相場を理解することが重要です。よくあるケースとして、この世に存在しない土地を探していることがあります。これは、希望の条件と予算が合っていない場合です。
「時間をかけて探し続ければ掘り出し物の土地が見つかるかもしれない」と考える方もいるかもしれませんが、ごくごく稀にそういったことはあっても、土地は相場が決まっているので相場通りに購入することになります。人気のエリアとあまり人気のないエリアについては、基本的に住宅会社でも把握しているはずなので、そういった相場感についても住宅会社の方に聞いてみましょう。
土地に関して専門家の意見を聞く
相場感を理解して、改めて情報サイトで土地を見てみるとこれはお買い得かもという土地に出会うことがあります。ただし、それは本当に安いかは慎重に判断しないと危険です。
例えば、水道の引込みがなかった場合は、新たに水道管を道路から引き込む必要があります。その場合は、一部車道を通行止めにし、道路のアスファルトをはがして水道の工事をする必要があり、工事費が追加されます。
他には、敷地までの道に狭い場所がある場合は、工事車両が通常サイズでは通れない為、小さい車両を使う必要があり一回で運べる資材の量が減り、運搬費用があがる場合もあります。
山を切り崩して造成されたような土地では、隣の敷地と高低差がある場合があります。一定以上の高低差がある場合は“がけ条例”という条例が適用され、一部建物を建てられない範囲ができたり、擁壁を建てなければならない場合もあります。
このように土地を探すうえでは、注意して見ておかないと危険な点がいくつもあります。これを一般の方がすべて把握し判断するのは難しいので、そこは住宅会社の知識と経験に頼りましょう。気になった土地があれば、住宅会社に相談をすると敷地を見に行って専門的な見解を教えてくれます。
土地探しを辞める
今までのポイントを押さえたうえで、最後に重要なポイント。それは、土地を探すことは辞めること。
土地探しというと無数にある中から、自分にぴったりな土地をみつけるようなイメージがあるかもしれませんが、今までのポイントをふまえると、予算の上限がない方を除けばおのずと数が絞られているはずです。その絞られた中から土地を選ぶという感覚がないといつまで経っても、土地は決まりません。100点満点の土地は存在しないと思って、70点を越える土地が見つかったら、すぐに決めるといった気持ちでいることが重要です。
土地は今後の新生活を考えるうえで、とても重要です。ただ、失敗したくないからと言って慎重になりすぎてしまうのも、避けたいところ。
そこで、まず信頼できる住宅会社をみつけることが、一番の近道だったりします。その専門的な知識や経験が味方になると安心して土地選び、家づくりがスタートできるので、ぜひ住宅会社選びでも土地に対する知識も考慮してみると良いでしょう。